ある有名なタレントが、ある映画祭に出席するためにヨーロッパを訪れ、日本に帰国してからトーク番組で発言した一言は、かなり印象的でした。その内容は「向こうの女性たちってワキの下の毛なんか伸ばしっぱなしで…。脱毛なんかしなくても気にしてないみたいでした」というものでした。もちろん全てがそうではないにせよ、日本の女性が体毛の処理すなわち脱毛に神経を使い、肌の美しさをより引き出しているのは事実です。
美容師の仕事は、カットやパーマ等のヘアスタイルを作り出すだけでなく、メイクや美顔術などの肌を整える技術を駆使して、容姿のトータルの美しさを追及し、それを顧客に提供する仕事です。最近はヘアスタイルの多様化などもあり、創造性も求められる職業となっており、高い技術とセンスが問われる職業とも言えるでしょう。
現在、約40万人の人が美容師として働いており、そのうち約60%の美容師が、従業員4人以下の小さな美容室で勤務しています。美容師は、美容室に5~6年勤務してようやく一人前と呼ばれます。また、美容師の多くは女性でしたが、最近は男性も増加傾向にあります。創造性の部分をクローズアップされた美容師は「ヘアデザイナー」と呼ばれ始めました。
美容師国家試験の受験資格は、平成10年4月1日以降に厚生労働省が定める養成施設・専門学校に入学した者で、昼間課程・夜間課程なら2年以上、通信課程なら3年以上の課程を修了した者に与えられます。これは、平成12年4月に改正された美容師法に基づくもので、平成10年3月31日以前に入学した者に関しては、別の規定があります。
美容師国家試験を受けるには、願書となる「受験の手引き」を取り寄せましょう。この「受験の手引き」は、財団法人理容師美容師試験研修センターに直接取りに行く方法と郵送のどちらかにより入手できます。願書の提出は、前述の研修センターの都道府県支部に直接提出して下さい。受験にかかる手数料は、実技試験が1万3000円、筆記試験が1万1000円です。両方受ける場合は2万4000円となります。
美容師という職業は実は免許制で、資格を取得すれば名乗れるというわけではありません。美容師として業務を行うには、申請を行い免許を交付してもらう必要があるのです。美容師試験に合格したからといって、免許申請を行わないまま美容師としての業務を行うと罰せられますから、試験に合格できたら忘れずに申請しましょう。
美容師に求められるものとして、様々な分野の知識が挙げられます。美容師は、美容院だけでなくエステサロンや結婚式場、モデルやタレントのヘアメイク等、活躍の場が数多い職業です。幅広い現場で活躍する為には、様々な分野の知識が必須と言えるでしょう。また、流行をいち早く把握するよう常にアンテナを張り巡らせましょう。
美容師法という法律で、常に2人以上の美容師が勤務している美容院では、管理美容師の配置が義務とされています。美容に関する業務が衛生的に行なわれるよう美容院の管理を行なう事が仕事となり、簡単に言うと美容院の管理者です。また、この管理美容師という資格は、美容師資格と同じで、厚生労働大臣が定める国家資格となります。
管理美容師になるには、美容師免許取得後、3年以上美容業務で働く事が必要となります。さらに、指定された講習会を修了しなければ、資格を取得する事はできません。講習会での課目としては、公衆衛生学、美容院の衛生的管理について、美容技術について等が挙げられます。また、講習は各都道府県によって内容が異なります。
美容師と理容師は、まず免許が違います。美容師は美容師免許、理容師は理容師免許という異なる免許を取得しなければなりません。免許は異なりますが、どちらも国家資格という点では同じです。美容師は、ヘアスタイルやメイクで容姿を美しくする事が仕事ですが、理容師は、カット・顔そり等の理髪をメインとした仕事を行ないます。
美容師に必要な物は、幅広い現場で活躍できる様々な知識ですが、理容師はメインであるカットや顔そり等の技術に加えて、最近では頭髪に関する専門的な知識が必要とされています。何故なら、顧客から髪や頭皮に関する質問を受ける事が増えてきているからです。ただ、どちらも流行を把握し、時代のニーズにマッチした技術やセンスが求められるという点では同じかもしれません。

![]()
RESPECT
![]()